アルコール依存者と暮らしたのだ 2「アルコール依存症の自覚の難しさ」


スーばあちゃん19歳
日向ぼっこの時間






からの続き
私の夫がアルコール依存症だったという話の続き2です。


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アルコール依存症の人は、自分は病気だと自覚できるのか。
とても難しい課題だと思います。
渦中にあるご家族や友人は、本当につらい。
自分が何故、こんなに苦しまなくちゃいけないんだ。
いっそのこと、アルコールで死んでくれればいい。とも思うんです。
でも、周りの人がどれだけ言っても聞くわけがない。
依存症というのは病気なんです。
アルコールは栄養だと思ってる。


アルコールの事を言うと、とにかくうるさがる。
そわそわして話を聞かない。アルコール、酒というワードに反応してスイッチが入る。飲みたくなる。逃げる。いなくなる。
こちらが、ちょっとでも言おうものなら、こうです。

「じゃあ俺に飯を食うな!って言ってんのかよ!」
「俺は一生懸命働いてるのに、ビールも飲ませてもらえないのかよ!」
「じゃあ、もやしとキャベツだけ食ってろってのか!」
「俺はなんのために働いているんだ」と意味不明な話に持っていこうとして、
意地でも自分とアルコールを正統化します。

そういうことを言ってんじゃない。
飲む量をコントロールできないんだから、
カウンセリングや、専門の治療を受けてみるといい。私ももう限界だ。
とすすめても、どんどん話がこじれて大喧嘩になる。
自分が飲んで乱れて暴れたりして、家族にどれほど迷惑をかけているかわかっていない。
動画で証拠を残しても、これは、疲れてたんだな。と笑い誤魔化す。


私は、夫に暴力は振るわれた事はないんだけど
私が逆に手を出して、夫に殴り掛かった事は何回もあります。
なんで理解できないんだ....。
はい。できません。相手は病気です。


今まで何度も家族や友人にアルコール依存症を指摘されてきたとしても、
やめられるならとっくに辞めてる。酒なんかやめてやるーーー!と言って
もしかしたらパタっとやめられる人もいるかもしれない。でもそうはいかないことのが圧倒的に多いんだろうな。
依存者は、そもそもなんで好きなものをやめる必要があるんだ。このクソが。と思っている。
飲むと死ぬよ、体を壊すよ、と医者に忠告されても
実際、死ぬような体験をしないと本人が自覚することはとても難しい。
すでに依存症治療に入っている患者と、家族の方がまだ救われる。



まず依存症を本人が「自覚する」ここが一番難しいんです。
アルコール依存症を治そうと自覚するのと
アルコール依存症にちょっと気づくのと、それは全然違う。
ちょっとだけ気づいても「自分は違う。まだ依存症まで行ってない。」と、
都合のいいように解釈する。
だから何も変わらない。そして家族が病んでしまう。
子供も苦しみむ。依存症は連鎖すると言われている。
家庭が崩壊していく。
だからなんとかして医療に繋ぐしかない。


夫がまともな家庭ってどんなんだろう。
まともってなんだろう。うちは普通じゃない。
夫は、私が慢性疲労症候群で寝込んでも、薬の中毒症状で入院しても、
その後に子供が生まれても、本人は自覚までたどり着けませんでした。
なんで依存症患者と子供なんか作るんだ。と思うでしょう。
家族は望みを託すんですよ。
結婚して所帯をもったら......子供がうまれたら.........とね。
でも変わらない。依存症はそんな甘いもんじゃない。
アルコールに限ったことじゃないけど。


そういう人生のイベントは、依存症者にはアルコールを飲むための道具にしかならない。
結婚したーー!祝い酒だーー!
子供ができたーー!生まれたーーー!めでたいぞーーー!
葬式だーーー!転勤だーーー!旅行だーーーー!


どれもアルコールを飲む為の道具。




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続く




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